2015年09月11日
【佐野美術館】曽宮一念と山本丘人 海山を描く、その動と静【〜9/27】
こんにちは、すみです。
佐野美術館で開催中の「曽宮一念と山本丘人 海山(うみやま)を描く、その動と静」を見てきました。
この展覧会は、洋画家の曽宮一念(そみや・いちねん)と日本画家の山本丘人(やまもと・きゅうじん)の風景画をともに紹介する企画展です。
どちらも風景画を得意とし、ともに東京美術学校(現在の東京藝術大学)で学び、静岡県内の風景を多く描いたという共通点がある2人ですが、
曽宮は油絵で、刻々と変化する自然の一瞬の美しさを躍動感をもって描いているのに対し、
山本は日本画で長い時間をかけて自らのなかで自然の風景を再構成して、ひとつの作品としてまとめあげるという、対照的な作風です。
こちらは曽宮の初期作(左から2番目を除く)、秋や冬、波や夕焼けなど、ちょっと荒々しく、一種の寂しさも感じるような色使い、筆使いです。
こちらは山本の初期作。爽やかな色使いで、細かいところまでしっかり描かれています。(反射で見えにくくてすみません)
しかし、2人とも作風は年を重ねるとともに変化していきます。
こちらは最後の部屋。
左側の掛け軸は山本、右側の額の絵は曽宮です。
どんな風に変化するのかは、ぜひ展覧会場でご覧ください。
画材も作風も異なる2人の画家ですが、なぜか作風がクロスするように感じる作品もありました。
芸術の秋にぴったりの、気持ちのよい展覧会でした。
2人とも生まれは東京ですが、曽宮一念は、戦時中に富士宮に疎開したのち、亡くなるまで同地で制作を続け、
山本は何度も伊豆に取材旅行に訪れており、現在小山町に山本丘人記念館がある、どちらも静岡東部にゆかりの深い画家です。
本企画は、浜松市美術館にも巡回(11/14-12/25)するのですが、展示作品が異なるので、両方訪れても楽しめるそうですよ。
9/19(土)には、日本画の体験講座も開催されます。
講師の金子朋樹さんは御殿場の出身で、日本画の技法を用い、ヘリコプターなど現代的なモチーフを描く実力派の現代アーティストです。
詳しくはこちら
---------
常設展示室では、刀剣も展示中。
「刀剣と信仰」というテーマで、彫刻のある刀剣が展示されています。
写真の一番左は、今年の初めに久々に展示されて多くの来場者を集めた、天下三名槍のひとつ、「蜻蛉切」です。
鏡が置かれているので、裏側の梵字の彫刻もよく見えますよ。
佐野美術館で開催中の「曽宮一念と山本丘人 海山(うみやま)を描く、その動と静」を見てきました。
この展覧会は、洋画家の曽宮一念(そみや・いちねん)と日本画家の山本丘人(やまもと・きゅうじん)の風景画をともに紹介する企画展です。
どちらも風景画を得意とし、ともに東京美術学校(現在の東京藝術大学)で学び、静岡県内の風景を多く描いたという共通点がある2人ですが、
曽宮は油絵で、刻々と変化する自然の一瞬の美しさを躍動感をもって描いているのに対し、
山本は日本画で長い時間をかけて自らのなかで自然の風景を再構成して、ひとつの作品としてまとめあげるという、対照的な作風です。
こちらは曽宮の初期作(左から2番目を除く)、秋や冬、波や夕焼けなど、ちょっと荒々しく、一種の寂しさも感じるような色使い、筆使いです。
こちらは山本の初期作。爽やかな色使いで、細かいところまでしっかり描かれています。(反射で見えにくくてすみません)
しかし、2人とも作風は年を重ねるとともに変化していきます。
こちらは最後の部屋。
左側の掛け軸は山本、右側の額の絵は曽宮です。
どんな風に変化するのかは、ぜひ展覧会場でご覧ください。
画材も作風も異なる2人の画家ですが、なぜか作風がクロスするように感じる作品もありました。
芸術の秋にぴったりの、気持ちのよい展覧会でした。
2人とも生まれは東京ですが、曽宮一念は、戦時中に富士宮に疎開したのち、亡くなるまで同地で制作を続け、
山本は何度も伊豆に取材旅行に訪れており、現在小山町に山本丘人記念館がある、どちらも静岡東部にゆかりの深い画家です。
本企画は、浜松市美術館にも巡回(11/14-12/25)するのですが、展示作品が異なるので、両方訪れても楽しめるそうですよ。
9/19(土)には、日本画の体験講座も開催されます。
講師の金子朋樹さんは御殿場の出身で、日本画の技法を用い、ヘリコプターなど現代的なモチーフを描く実力派の現代アーティストです。
詳しくはこちら
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常設展示室では、刀剣も展示中。
「刀剣と信仰」というテーマで、彫刻のある刀剣が展示されています。
写真の一番左は、今年の初めに久々に展示されて多くの来場者を集めた、天下三名槍のひとつ、「蜻蛉切」です。
鏡が置かれているので、裏側の梵字の彫刻もよく見えますよ。
曽宮一念と山本丘人
海山(うみやま)を描く、その動と静
平成27年8月22日(土)~平成27年9月27日(日)
佐野美術館(三島市中田町1-43)
入 館 料一般・大学生1,000円 小・中・高校生500円
※毎週土曜日は小中学生無料
※9月21日(月・祝)敬老の日は65歳以上無料
※15名以上の団体は各2割引
開館時間10:00~17:00(入館の受付は16:30まで)
休 館 日木曜休館
主 催佐野美術館、浜松市美術館、三島市、三島市教育委員会、静岡新聞社・静岡放送
後 援静岡県教育委員会
助 成医療法人社団清風会 芹沢病院
協 賛伊豆箱根鉄道株式会社
協 力常葉美術館、箱根・芦ノ湖 成川美術館、美術館夢呂土・山本丘人記念館、株式会社東京美術倶楽部
海山(うみやま)を描く、その動と静
平成27年8月22日(土)~平成27年9月27日(日)
佐野美術館(三島市中田町1-43)
入 館 料一般・大学生1,000円 小・中・高校生500円
※毎週土曜日は小中学生無料
※9月21日(月・祝)敬老の日は65歳以上無料
※15名以上の団体は各2割引
開館時間10:00~17:00(入館の受付は16:30まで)
休 館 日木曜休館
主 催佐野美術館、浜松市美術館、三島市、三島市教育委員会、静岡新聞社・静岡放送
後 援静岡県教育委員会
助 成医療法人社団清風会 芹沢病院
協 賛伊豆箱根鉄道株式会社
協 力常葉美術館、箱根・芦ノ湖 成川美術館、美術館夢呂土・山本丘人記念館、株式会社東京美術倶楽部
2015/07/07
佐野美術館では、岩合光昭さんの写真展、「ねこ歩き」が開催中です。「ねこの向くまま、気のむくまま。」リーフレットにあった言葉の通り、会場には気の向くままな、でも何かを思っていそうな猫たちの写真が約130点展示されています。岩合さんの写真を見ていると、そんな猫達が何か話しそうで、いつの間にか、写されて…
2015/02/27
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