2015年03月09日
ディレッタントカフェの「となりの仕事部屋」川上大二郎さん【〜3/15】
源兵衛川のほとりにあるレストラン、ディレッタントカフェ3階は、ワインバーのwaltz.です。
ここにはギャラリースペースがあります。
昨年10周年を迎えたディレッタントでは、8月から毎月「となりの仕事部屋」と題した企画展示を開催しています。
お店と関わっている様々なクリエイターの「仕事のテーマ」を表現する展覧会で、7回目となる3月は、函南町にお住まいの舞台監督・川上大二郎さんによる《祝祭》展が開催されています。(〜15日)
冒頭の写真のように、ギャラリースペースは2つに区切られ、右側には「Theatro waltz(ワルツ劇場)」の大きな看板が。
普段、小劇場から大劇場までの演劇作品をはじめ、オペラ、コンサート、コントなど様々なジャンルの舞台を「成り立たせる」仕事である舞台監督として活躍している川上さんは、自らの「仕事部屋」を、このギャラリーに劇場を作ることで表現していました。
※舞台監督とは、演出家の意向を汲み取り、それを実現するスタッフや演者の調整や指揮、進行管理をする責任者です。
全方向に気を配る、舞台上の中間管理職ですね。
劇場は、ちいさなものです。
いろいろな「役者」や「舞台装置」を自由に動かして、自分だけの演劇を作ることが出来ます。
こんな感じです。
ちなみに、上の方からちょろちょろ出てるのはスポットライトで、夜光らせると楽しいそうです。
振り向くと壁にはライオンが。
それから、たくさんの公演チラシが。
それから、ギャラリーのもう半分は、「楽屋」になっていました。
STAFFジャンパーのかかった仕事机。
ステージの模型もあります。
普段はこんな格好でお仕事されているそうです。
ストップウォッチは必需品とか。
舞台美術の構想ノート。
この作品は、ラーメンズの小林賢太郎さんの公演のようですね。
毎夏長野県松本市で開催される、小沢征爾総監督の「サイトウ・キネン・フェスティバル」(今年からセイジ・オザワフェスに改称)など、よく知られた大舞台も取り仕切る川上さん。
なかなか知ることのできない、舞台の裏側のプロフェッショナルの仕事ぶりを、ちょっとだけ垣間みることが出来ました。
本棚には、川上さんの蔵書が。
「自分を形成してるものについて考えたら、やっぱり繰り返し読んだ漫画だなって」と。
シアターから楽屋口を覗いたところ。
机に向かっているのが川上大二郎さんです。
川上さんは、大学の演劇部に入部したことをきっかけに舞台裏の世界に足を踏み入れ、以来第一線で活躍されています。
3年前に函南に移住されてこられました。
今でも日本中、世界中に公演の旅に出られています。
「となりの仕事部屋」は、展覧会DMが文庫本の表紙になっていて、中の本文を会場で手に入れることが出来ます。
この中身の文章は、ディレッタントカフェの店主・四宮浩司さんが書かれていて、いつもすごく素敵なんですよ。
こちらは、会期中限定のスイーツ、桜のティラミスです。
桜葉の微かな苦みが上品な絶品でした!
演劇の世界に憧れを持っている、高校演劇部などの若い人たちに見てもらえたらな〜と思いました。
会期が短いので、お早めに!
(すみ)
ディレッタントカフェ 10周年企画展示
「となりの仕事部屋 第7巻」『祝祭』
舞台監督 川上大二郎(SCALE)
2015年3月6日(金)~15日(日)
月火 休館
ワルツギャラリー(三島市緑町1-1 3F)
12時~18時 (金土日はバータイムも観覧出来ます)
http://www.dilettantecafe.com