三嶋暦師の館「三嶋暦1年分の印刷体験」に行ってきました【10/28】

三島の文化応援プロジェクト事務局

2016年10月28日 20:41

あいにくのお天気だった今日、三嶋暦師の館で行われている三嶋暦1年分の印刷体験に参加してきました。

三嶋暦は、仮名文字で刷られた暦として日本で一番古いものといわれています。現存する最古のものは、栃木県足利市の足利文庫で見つかった永享9年(1437年)のもの。

古くは、木版刷りの品質の良さ、細字の文字模様がたいへん美しいことなどからも旅のみやげやお歳暮などとして人気があったようです。また、「三島茶碗」の「三島」とは、茶碗の文様がこの「三嶋暦」の文字模様に似ていることに由来するんだそうです。

さて、体験に話を戻します。

今回印刷するのは、天保15年(1844年)の三嶋暦です。

三嶋暦1年分は写真のように8枚に分かれています。昔は木で彫って版を作っていたのですが、今回使うのは最近作られた樹脂製のものです。


先ず、ローラーで版にムラなく墨を塗ります。


その後、印刷用紙を静かに載せて、ばれんでこすります。


そうすると、この通り、三嶋暦が印刷されているわけです。



はじめはドキドキ緊張しながら墨を塗っていますが、次第に慣れてきて、8枚目になると、印刷屋さんになれそうな気分に(ちょっと大げさ)!

この三嶋暦には、暦以外にもいろいろな情報が載っているそうです。
例えば、「何をやってもうまくいかないから何もしてはいけない日」とか。なんだか毎日おみくじを引くようで不思議な感じですね。

印刷した紙は、うちわを作ったり、障子の穴の開いたところを塞いだり、インテリアにしたり、ブックカバーにしたりと、いろいろ利用できそうです。

三嶋暦1年分の印刷体験は、今週末までやっています。
通常の印刷体験では、暦の表紙と訪れた月の含まれる版の2枚分しか印刷できないそうなので、是非、この機会に1年分の三嶋暦の印刷に挑戦してみてくださいね。

(そらまめ)


三嶋暦1年分の印刷体験
日時:10月28日(金)~30日(日)
午前10:00~午後3:30(最終日は3:00まで)
会場:三嶋暦師の館 三島市大宮町2-5-17
対象:小学生以上(低学年性は保護者同伴)
費用:100円
申込み:不要
※印刷用紙は、会場に用意されていますが、ご自分の印刷したい紙を持ち込んでもよいそうです。
※三島の文化百花繚乱パンフレットに載っている日程が間違っているそうです。こちらが正しいものですので、御確認ください。

三嶋暦師の館
三嶋大社総門より徒歩5分
■場所三島市大宮町2−5−17 
■TEL055-976-3088
■開館時間9:30〜16:30(20人以上の場合は要予約)
■休館日 毎週月曜
■入館料 無料
http://www.geocities.jp/mishimagoyomi/


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