ひとつひとつ丁寧な制作過程を想像しながら作品をみていくと、すこしずつ、その柔らかみの要素が感じられてきます。反物は12mあります。何気なく見てしまいますが、その作業量を想像すると、制作への想いがとても伝わってきます。
五倍子(ごばいし)、茜、山桃といった材料からの草木染めが主な為、どこか色が柔らかく感じます。所々に使用される日本画の顔料も、アクセントとなり、1つの作品のなかにも強弱を感じるのかもしれません。また、染料の濃淡や、染料のかけかたによっても、すごく奥行きを意識されていることがわかります。
今は静岡にお住まいの小川さん、以前は三島に工房を構えていらした事もあり、三島はすごく住みやすくていいところだと言っていただけました。特にさんしんギャラリーは、作家をそして作品をとても大切にしてくださるギャラリーで、他の地域に比べて、来場される方の男女比が半々くらいと、男性のお客さんの割合の多さにも驚かれていいましたよ。
染人 小川 良子 展
1月6日(金)〜1月25日(水)
さんしんギャラリー善
住所:〒411-0857
静岡県三島市芝本町12番3号 三島信用金庫 本店4階(G階)
時間 : 10:00〜18:00 ※展示最終日は17:00に閉館します。
電話 : 055-991-0034
FAX : 055-991-2034
休館日 : 木曜日 (休館日が祝日の場合は翌日休館)
入場無料
企画・運営
佐野美術館